ガソリン価格が下落している原油価格が下落している理由について

投稿日: 作成者: shakoire


久々にブログを更新します。

原油が下落してガソリン価格が安くなっている理由を一般消費者が理解できるように解りやすく解説するため、業界関係者から詳細は違うという指摘があるかもしれませんが、素人向けの記事として概要は理解できると思いますのでご了承ください。

2015年の夏以降じわじわと原油価格が下落し始めて、2016年1月に入ってから更に原油が下落しています。

 

2008年のリーマンショック前には原油が史上最高値で1バーレル(159リットルのこと)が147.27ドルでした。

 

その頃は中国がとてつもない経済成長だったのと、原油を採掘する国が限られており、また新たな採掘をしても製品として輸出できるようになるまで十年単位での採掘設備建設期間が必要でした。

2008年当時は石油生産国がフル生産しても世界の消費が多く、その余剰量は1%未満と言われており、ギリギリの状態でした。

例えるなら、東北地方太平洋地震が発生した後の原発が停止し、夏場に電力需給がひっ迫していたような状態ですね。

 

原油は先物取引として、現在の価格を決めるのではなく、先の取引価格で取引されるので、この先も【消費>製造】ならば取引価格が上昇し、その逆で【消費<製造】ならば取引価格が下落するのです。

 

2016年1月現在では完全に【消費<製造】の状態なので原油を安くしないとが売れない状態なのです。

 

では一体なぜ2008年頃からたった6年という短い期間でこのような構図になってしまったのか?

その理由は中国経済が低迷しているのも理由ですが、その低迷する前から原油安になる原因があったのです。

 

原油価格が大きく下落している理由は4つです。

1.シェールオイル革命

2.中国経済の低迷

3.中東問題

4.イランの経済制裁解除

 

1.シェールオイル革命とは

原油の殆どは中東地域で製造され、サウジアラビアが有名な生産地です。

OPEC(オペック)という名前を見たり、聞いたりしたことがあると思いますが、中東地域の複数の国々が共同で作った協会みたいなもので、需要と供給のバランスを考えて高い価格で原油を販売できるように世界経済の動向を見ながらOPECに加盟している国々が生産量を調整することで原油価格の維持をしていたのです。

 

それがシェールオイル革命という技術で(アメリカとカナダで確立された採掘方法)アメリカも原油を中東からの輸入でしか賄えなかったのが、技術革新によって自国生産で賄えるようになりました。

2015年までは原則 原油の輸出が禁止されていたのに、輸出できるようになったことで世界経済第一位の原油を大量消費するアメリカへの輸出が減ったことで原油の下落が始まりました。

 

次にOPECは、シェールオイル革命が新たなライバルとして台頭してきたので、それを潰すためにOPECの生産量を維持したことで原油が大幅に値下がりさせてシェールオイルを採算割れに持ち込もうとしたことで更に原油が値下がりしました。

 

2.中国経済の低迷

これは新聞やニュースなどで報道されているので知っている方も多いと思います。

世界第二位の経済大国である中国の景気が低迷して原油の消費量が落ち込んでいるために原油を製造しても売れない状態になりつつあるため原油価格が更に下落しました。

 

3.中東問題

多くの内紛や宗教問題などでOPECに加盟して連携をしていた国が分裂状態となり、原油の生産量を統制できなくなってきている。

 

4.イランの経済制裁解除

イランは核開発を行っていることで経済制裁を受けていたのが、核開発を他国が軍用に使用しないと思われる基準まで引き下げたことにより、経済制裁が解除されたことでイランが原油を輸出できるようになることで、少ない消費の時期に更に原油が製造販売されることで更に原油の下落が始まった。

 

原油価格について

一般消費者にとっては原油価格が下落するとガソリン価格が連動して安くなるので大歓迎!

因みに2016年1月の原油価格は30ドル程度ですが、1996年の日本がバブル経済の頃は15ドル程度でした。

 

ただ原油安は一時的には嬉しい要因ですが、世界経済にとっては大きな負債を抱えていることになります。

 

それは中東地域では今まで原油で大儲けしていたお金を世界各国の株式や先物に投資していました。

アラブでは今の原油安によって1年間に10兆円もの財政赤字に転落しているとのことです。

一時的には今まで儲けたお金で何とかなりますが、10兆円もの財政赤字になると長期的には続きません。

 

原油下落によって投資していたお金を引き上げることにより、世界同時株安になり、ガソリン価格が下がって喜んでいるのも今のうちだけ。

結果は企業の倒産などで後からしわ寄せがきてしまうことになってしまうので、難しいところです。

 

因みに原油価格が何ドルならば売る方・買う方のバランスが取れているのか?

それは明確ではありませんが、経済産業省の役人から聞いたことですが80ドル前後がベストとのことです。

 

原油価格は一つの要因だけでなく、様々な要因によって動いているのです。

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