ホントは怖いブースターケーブルのつなぎ方

バッテリーのつなぎ方
  1. バッテリーのつなぎ方(印刷用ダウンロードファイルあり)
  2. ショート・感電しないために
    1. ショートとは
    2. 感電しない方法
    3. ブースターケーブルの持ち方
  3. ブースターケーブルの種類について
    1. 200Aのブースターケーブル
    2. 50Aのブースターケーブル
    3. ナゼ細いブースターケーブルではダメなの?
    4. 細いブースターケーブルしか無い場合の対処法
  4. バッテリー上がりの5つのパターン
    1. (最悪)絶対不可能なケース(レッカーで牽引)
    2. (大)ほぼ不可能なケース(即バッテリー要交換)
    3. (中)レベルのケース(一般的なパターン)
    4. (小)レベルのケース(これなら大丈夫)
  5. ブースターケーブルを繋ごう!
    1. ① 救助車両のエンジンは掛けておく。
    2. ② 援助車両 プラス端子「+」に赤色の配線だけを持って繋ぐ
    3. ③ 救助車両 プラス端子「+」に赤色の配線だけを持って繋ぐ
    4. ④援助車両のエンジンルーム内の金属に黒の配線 マイナス「-」を繋ぐ
    5. ⑤救援車のバッテリー マイナス「-」に黒色の配線を直接繋ぐ
    6. ⑥ケーブルを繋いでスグにエンジンを始動させてはいけません。
    7. ⑦ブースターケーブルを外す順番
    8. ⑧次に救護車両の黒色の配線 マイナス「-」を外します。
    9. ⑨救援車両の赤色の配線 プラス「+」を外す
    10. ⑩救護車両の赤色の配線 プラス「+」を外せば完了です。
  6. 印刷・保存用ダウンロードファイル

バッテリーのつなぎ方(印刷用ダウンロードファイルあり)

車のエンジンを始動させるために動くセルスターは非常に多くの電流を一気に消費します。

このページでは単にブースターケーブルを繋ぐだけでなく、電気を全く知らない人に理解しやすいように素人用に解説しております。
※あくまで素人用ですから専門家目線での文言などは使用しておりません。

知っている項目を飛ばして閲覧する場合は下記【↓】の目次から知りたい項目をクリックしてください。

使用方法によって火傷や火災となります!

誤った使用方法はショートや感電の危険!

ショート・感電しないために

ショートとは

理解しやすいように簡潔に解説すると、ショート(短絡)とは、()端子と()マイナス端子を直接繋いだ時に電気が無限大(∞)に流れることを示します。

車の電気 ()マイナスはボディーアース(GND)

車のバッテリーは直流方式で乗用車が12V・トラックなどは24Vが基本です。
※家庭用の電気100V コンセントを差す時は向きがありませんよね。
)()が無いから交流方式です。

直流方式だから 車体は金属でできているため車の車体(金属部分)が全て()の役割をしています。
※ボディーアースという 記号では(GND)

だから()端子と()マイナス端子を直接繋がなくても車体に()端子が接触するとショートして火花が飛び散ります。

基本的にショートしても電装系統は壊れる確率はかなり低いと思いますが、()が車体に当たったショート箇所は一瞬で高温になるので、塗装が剥げたりします。

工事現場などで見る溶接作業はショートと同じ原理で鉄と鉄を溶かして接着する技術です。
※溶接は意図的 ショートは偶発的

感電しない方法

ゴム手袋

どうしても電気が怖い人がいます。
そんな方はコンビニや家庭のキッチンにあるゴム手袋をはめて作業すると、ゴムは電気を通しませんから感電することを防止することができます。
またスニーカーなど裏底がゴムであれば完璧です!
※通常はそこまでしませんが・・・。怖い人は安心材料です

ブースターケーブルの持ち方

赤の配線 プラス「」と黒の配線 マイナス「
を両手で持って作業するとショートする危険性大!

ブースターケーブルを両手で持つのは危険

電気をよく知らない方は右手に赤色の配線「」と左手に黒色の配線「」を持ってバッテリーに繋ごうとしますが、これがショート「短絡」する原因となります。
※ショートとはプラス()とマイナス()が接触すること

ブースターケーブルは必ず【赤色だけ持つ】【黒色だけ持つ】これをするだけでショートする危険性が殆ど無くなります。

ブースターケーブルの種類について

下の写真をご覧ください。
同じブースターケーブルですが、性能は全く・全く違います!

200Aのブースターケーブル

写真上のブースターケーブルは配線が太く、200A(アンペア)のタイプ
市場販売価格¥3,000以上
※目安ですが、配線の太さは男性の親指程度の太さがあります。

50Aのブースターケーブル

写真下のブースターケーブルは配線が細く、50A(アンペア)のタイプ
市場販売価格¥1,000程度
※目安ですが、配線の太さは鉛筆程度の太さしかありません。

ブースターケーブルの太さ

私は必ずブースターケーブルを積載していますが、最低でも200A以上のブースターケーブルしか使いません。
正直50A程度のブースターケーブルはエンジンが掛からない・発火する危険性が高いだけ。
このような細いケーブルはエンジンが掛からないケースも多く、発熱して危険なのにナゼ販売しているのか?
と私は個人的に思っていますが、軽自動車専用レベルです。
軽自動車であっても200A程度のブースターケーブルだと掛かりは大きく違います。

ナゼ細いブースターケーブルではダメなの?

乗用車のバッテリーは基本は12Vです。
トラックは12Vバッテリーを直列接続して12V×2個=24Vです。

家庭の電気は100Vと比較すると非常に少ない電圧です。
電圧とは理解しやすく言葉にすると圧力「押す力」が理解しやすいかもしれません。

エンジン始動時には非常に重たいエンジンをセルモーターが回してエンジンを始動させるのですが、重たいものを動かすには大きなエネルギーが必要です。

しかし、たった12Vの電圧しかありませんから電気の圧力が無いので、数多くの「量」電気を流すことで動かします。
計算式:ワット数(W)【必要な電気】=電圧(V)【圧力】×電流(A)【量】

セルモーターを動かすには1200W必要として100Vと12Vの違いを数字にすると

1200W(ワット)÷100V(ボルト)=12A(アンペア)
1200W(ワット)÷12V(ボルト)=100(アンペア)

12Vで1200Wの電装品を動かそうとすると100Aも必要!

これじゃ50Aのブースターケーブルの2倍ですから全くダメですよね。

電気はこの計算式になるので、ブースターケーブルの太さがとても重要となります。

ブースターケーブルが細いのに電気が大量に流れようとするために電気抵抗となり電気が「熱」に変化しちゃうんですね。

白熱灯なんかも電気が流れるフィラメントが細くて抵抗になって発光していますが、電気抵抗によって白熱灯も熱くなっているのは原理は同じだからです。

細いブースターケーブルしか無い場合の対処法

50A程度の細いブースターケーブルしか無い場合は、救援車両・援助車両などブースターケーブルが複数本ある場合は並列して繋ぐことで対処できる場合があります。

バッテリー上がりの5つのパターン

(最悪)絶対不可能なケース(レッカーで牽引)

メーターパネルにバッテリーマークが点灯していたら絶対に無理!

メーターパネル内に上記のようなバッテリーマークが点灯していた場合は「バッテリー」本体の警告灯ではなく、車の発電機(オルタネーター)系統の故障を意味するものなので、いくらブースターケーブルを繋いでエンジンを始動させても充電されることはないので、車は必ず突然停止する危険な状態です。

バッテリーを新品に変えてもバッテリーに蓄積された電気を使い果たすと車は停止するのでバッテリーマークが点灯していたら、レッカーで修理工場に搬送してください。

(大)ほぼ不可能なケース(即バッテリー要交換)

エンジンキーを差し込み、キーを回してセルモーターが回る手前のACCスイッチがONの状態にすると運転席のメーターパネル内の警告灯が点灯します。

この時にメーターパネル内の警告灯が一切点灯しない場合は、バッテリーの充電残量がほぼゼロの状態です。

この状態でエンジンを始動できる可能性があるのは
①極太ブースターケーブルを使う
②バッテリー上がりの車よりも大きな車種からの電力供給
③ブースターケーブルを繋いだ状態で10分以上充電してからの始動

この①~③を行ってもエンジンの始動ができるか? の状態です。

この場合は新品のバッテリーを徒歩で購入できるのであれば購入してきてバッテリー自体を先に交換する方が無難です。

※細いブースターケーブル(50A)程度を使用してエンジンを始動すると、セルモーターを回した瞬間にブースターケーブルは数百℃まで一瞬で発熱してブースターケーブルが焼けて白い煙が出たり、火花を散るか、酷い場合は炎が出る危険な行為です。

(中)レベルのケース(一般的なパターン)

エンジンキーを回すとエンジン付近から「カチッ・カチッ・カチッ」、キーを回した時と連動して音が鳴る場合。

恐らくバッテリー上がりではこのケースが一番多いと思います。

この状態であればブースターケーブルの配線が細くなければエンジンの始動はできる状態です。

この「カチッ・カチッ・カチッ」と音がする時にはエンジンを始動させるためのセルモーターが一番多くの電流を消費するのでバッテリーの電圧 が12Vよりも少し下がった状態によって起こっている現象です。

※鉛筆程度の細いブースターケーブル50A以下を使ってのエンジン始動は対処を知らなければケーブルが火災または火傷するほど発熱するレベ ルです。

(小)レベルのケース(これなら大丈夫)

エンジンキーを回すとセルモーターが弱々しく「キュルッ・キュルッ・キュルルル」と音はするがエンジンが始動しない場合。

この場合は上手くいけばバッテリーを繋がなくてもエンジンが始動できる可能性があります。

この時に注意しないといけないのは、セルモーターは3秒以上回してはいけません。

1回セルモーターを回してから30秒以上経過してから再度セルモーターを回すとバッテリーを繋がなくても回る可能性があります。

またこの時に、バッテリー自体を少し温めてあげることでバッテリー内の化学反応が活性化し、バッテリーを繋がなくてもエンジンが始動でき る可能性があります。

※ブースターケーブルが鉛筆程度の細い50A以下のケーブルでもエンジンが掛かるレベルですが、ブースターケーブルはかなり高温になります。

ブースターケーブルを繋ごう!

救助車両:助けてあげる側の車両のこと(緑色で表記)

援助車両:バッテリーが上がった車両のこと(水色で表記)

① 救助車両のエンジンは掛けておく。

② 援助車両 プラス端子「+」に赤色の配線だけを持って繋ぐ

救援車両のバッテリー プラス端子「」に赤色の配線を繋ぐ

③ 救助車両 プラス端子「+」に赤色の配線だけを持って繋ぐ

④援助車両のエンジンルーム内の金属に黒の配線 マイナス「-」を繋ぐ

※このように援助車両(バッテリー上がりの車)のエンジンルーム内の金属部分に繋ぐのが基本だが、バッテリーのマイナス()端子に直接繋いでも構わない。

⑤救援車のバッテリー マイナス「-」に黒色の配線を直接繋ぐ

全体像はこのようになる

⑥ケーブルを繋いでスグにエンジンを始動させてはいけません。

できれば3分程度はそのままの状態で放置しておいてください。

理由はバッテリー上がりの車両には蓄電が不足しているので、3~5分程度の時間に徐々に不足した電力を供給しているからです。

この作業をすることで細いブースターケーブルであっても一気に電流が流れなくなるため安全ですし、救助側の車両も一気に電気を消失することを防止することが可能です。

⑦ブースターケーブルを外す順番

バッテリーの電力が強い救援車両 黒色の配線 マイナスだけを外す。

援助車両のバッテリー()マイナス端子からブースターケーブルを取り外して地面に置きます。

※雨の日であっても、ブースターケーブルを地面に置いても漏電やショートすることはありません。

逆にブースターケーブルを地面に置かないように手に持っていること自体がショートする原因となるので、外したら地面に置いている方が安全です。

⑧次に救護車両の黒色の配線 マイナス「-」を外します。

※この黒の配線 マイナス「-」を外し終えたら危険部分は過ぎました。

⑨救援車両の赤色の配線 プラス「+」を外す

バッテリーのつなぎ方

⑩救護車両の赤色の配線 プラス「+」を外せば完了です。

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