自動車業界では型式で呼ぶ
一般の方は車種を伝える時に一般的に「モデル名」で呼びます。
例えばトヨタ自動車であればクラウンやカローラといったモデル名で呼びますが、自動車業界では「型式」で呼んでいます。
クラウンやカローラといった名前の方が呼びやすいのですが、クラウンは15回のフルモデルチェンジをしており、14代目のクラウンなのか? 15代目のクラウンなのか?
クラウンという一括りでは理解することができません。
ですから車業界ではフルモデルチェンジされることに認定型式が変わるので、型式で呼ぶことで、どの時代のクラウンなのか?
を判別することができます。
型式で最も有名になったのは「ハチロク」
「ハチロク」という名前を有名にしたのは、講談社発行のヤングマガジン
の連載漫画 頭文字D(イニシャル)です。作者:しげの秀一
峠道を疾走する「走り屋」を魅了したストーリー
1980年後半ごろは峠道をサーキットのように早く走るのがブームでしたが、FR(後輪駆動)で若者がローンを組んで購入できる位の価格だったこともあり、ブームとなりました。
そのブームが落ち着いたころに「しげの秀一氏」によって描かれた「頭文字D」がヒットしたことにより、主人公が乗っていた型式AE86に憧れた人が「ハチロク」と呼び更に有名になりました。
SUBARUとの共同開発で86が復活
1980年当時にAE86に乗っていた人・憧れていた人が子育ても一段落した頃にもう一度は知る楽しさを味わいたい!
このようなニーズにより、トヨタ自動車とSUBARUによって2012年に発売されました。
よく質問がある型式のハイフンの意味
左の型式はDBA-ZZT240
トヨタ プレミオです。
ZZT240がプレミオという意味です。
トヨタ ハチロクの型式は「E-AE86」
みなさんは数字だけ86をハチロクと呼んでいましたが、よく質問があるのは、「E-」の部分となります。
この前の意味ですが、排ガス規制を意味すのです。
「E-」は昭和58年排ガス規制(1978年)施行の排ガス規制をクリアしたことを意味するものです。
この「E-」はバブル経済当時の車両で結構長い間「E-」でした。
排ガス規制はAから始まりましたが、年々排ガス規制が厳しくなることで様々な要素を入れ込むため、1桁文字の「E-」のような単純な表記から上記のプレミオの型式のように「DBA-」のように3桁文字になっています。
因みにDBAの意味は
D:平成17年基準排出ガス75%低減レベル達成という意味
B:ハイブリッドなし
A:平成17年規制のディーゼル車以外
という意味になります。
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