バッテリー交換後に発生するエンスト
私はメカニックの専門家ではありませんが、ある程度ですがメカについて知っているつもりです。
私の周りでよく耳にするのは、自分の車は走行距離5000kmごとにオイル交換しているから車の状態はいい!
メンテナンスはシッカリとしていると断言する人がいます。
私から言わせれば数万点もの部品や素材からできている車のメンテナンスでオイル交換だけでメンテナンスや車の状態がいいとは言えません。
オイル交換は自動車メーカーが距離や期間の目安を公表していますが、目安となる交換の距離や期間はみなさんの感覚からかけ離れているように思います。
自動車メーカーによって若干は変わりますが、通常のガソリンエンジンで走行距離1万km、期間は1年というのが標準値だと認識しています。
※整備手帳などに記載されていますので確認してみてください。
自動車は経年劣化するもの
自動車は多くの部品が使われおりますが、走行距離に関わらず消耗するのがゴム製の部品です。
特に輪ゴムなんかは屋内で紫外線にも当たっていなのに、プチっと切れる経験したことはないでしょうか?
これはゴムが経年劣化しているからで、車は屋外で真冬の寒い時期から真夏の暑い時期まで、海外沿いの塩害など過酷な環境下で使われております。
当然ですが、走行距離が0kmでも部品は気付かないうちに徐々に消耗しているのです。
自動車は動かすと消耗するもの
今度はその逆でエンジンを始動して動かすと消耗する部品もあります。
典型的なのがエンジンオイルですし、車のオイルは他にもあります。ブレーキオイル(ブレーキフルード)、ミッションオイルなど・・・。
消耗以外にも汚れるものがあります。
気付かないうちに汚れてしまう典型的な部品とは
スロットルバルブ
スロットルバルブとは、エンジンに入る空気の量を調整する部品と説明したらいいと思います。
エンジンに入る空気はエアクリーナーによって大きな汚れはせき止めてくれますが、上の写真の金色部分がアクセルを踏むとシーソーのように開いて空気の調整をする弁の辺りは黒く汚れてきます。
5年程度でスロットルバルブを分解すると目に見えて汚れているのが普通です。
スロットルバルブの内部が汚れてくると、空気の流れが若干ですが悪くなってきます。
そこで車のコンピューターは空気の流れが悪くなったことを微調整してスロットルバルブの開閉を自動で調整しているのです。
バッテリー交換後にはエンストする現象が
今度はバッテリーを交換する時に、バッテリーをバックアップする機材を使用せずにバッテリー交換をすると、スロットルバルブが徐々に汚れたことによりコンピューターが空気の量を多く取り入れようとしていたことがリセットされます。
バッテリーを交換すると、コンピューターのメモリ機能がリセットされ、バッテリーを交換後にエンジンを始動すると、超低回転になりエンストすることがあります。
この現象は、考え方が二つでバッテリーを交換後にエンストする位に回転数が下がればスロットルバルブが汚れているので掃除しなさいよ!
というサインでもあります。
バッテリーを交換後にエンストしそうになったら
ではバッテリー交換後にエンストするほどエンジンの回転数が下がった場合の対処法は、とにかく10km程度走行することです。
走行することで車のコンピューターはリセットされた空気の量を再度図りなおして自動で修正してくれます。
バッテリー交換後のエンジンが低回転になった場合は、とにかく普通に走行してください。
あと、スロットルバルブの清掃もした方がいいですよ!
スロットルバルブの清掃は国産車で¥5,000~¥10,000程度ではないかと思います。
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