クルマ業界の匠2
詳しくは

ディスクブレーキとドラムブレーキの違いについて

Cubeメンテナンス

ブレーキの種類について

車には様々なブレーキがあります。
どのようなブレーキがあるのか?
ちょっと書き出してみます。

● ディスクブレーキ(全ての車種)
● ドラムブレーキ(小さな車やトラック・バスなど)
● 回生ブレーキ(ハイブリッド車・EV車)
● エンジンブレーキ(エンジン付き車両)
● 排気ブレーキ(ディーゼルエンジン車両)
● リターダ(トラック・バスなど)

ちょっと考えてみただけで5つほど出せました。

この5つの中のブレーキで減速できるブレーキは5つですが、減速+停止まで幅広い速度帯に対応したブレーキは、ディスクブレーキとドラムブレーキだけです。

ディスクブレーキとは

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軽自動車から大型車両まで幅広く使われているディスクブレーキ
円盤状のディスクローターをキャリパー内のブレーキパットで押さえつけることによって制動するブレーキ

ディスクブレーキのメリットとは

ディスクブレーキの能力を発揮する車両と言えば、スポーツカーなど高速で走行する車両にはディスクブレーキは必須となっています。

ディスクブレーキのメリットとは3つです

① 放熱性に優れている(この理由がディスクブレーキを採用する最大の理由)
② 排水性に優れている(雨天時に濡れてもスグに排水して乾く)
③ ブレーキ内にブレーキダストが溜まりにくい

高速でブレーキを使用すると高温になりますが、摩擦する部分が露出していることから放熱性に優れており、高速時に熱ダレ(熱くなりすぎてブレーキの効きが落ちること)しにくいのが最大の特徴です。

ディスクブレーキのデメリットは

ディスクブレーキのデメリットは3つです。

① ブレーキの効きが悪い(物理的に接地面が少ないため)
② 冷却と同時にブレーキダストを排出するため、ホイールが汚れる
③ 必ずブレーキローターとパッドの一部が接触している(エネルギーロス)

ドラムブレーキとは

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ドラムブレーキは軽自動車や排気量1500cc未満の後ろに多く採用されている
小型車両だけでなく、基本的には大型トラックや観光バスには前後とも使われている場合が多い。

ドラムブレーキのメリットとは

ドラムブレーキのメリットは3つです。

① コストパフォーマンスに優れている
② ブレーキをコンパクトにすることができる
③ ブレーキの効きがいい

ドラムブレーキの構造は簡単で、部品点数も少ないことからコストパフォーマンスに優れている。
ブレーキの摩擦面積が広いため、ディスクブレーキに比較してコンパクトでも制動力を確保できる。
自己倍力作用といって、ブレーキを掛けると摩擦力によって更に強くブレーキが掛かる構造になっている。

ドラムブレーキのデメリットとは

① ドラムブレーキは密閉された部品内部で摩擦して制動力を確保しているため、放熱性がディスクブレーキに比較して悪い。
基本的にブレーキ内に熱が溜まりやすく、熱ダレを起こしてしまう。
② 密閉された部品内部でブレーキが消耗するため、ブレーキダストが排出されない
③ ブレーキダストが溜まることが原因でブレーキ本体から音鳴りする場合がある。

トラックやバスなど大型車両は前輪ドラムブレーキ

軽自動車でも前輪はディスクブレーキなのに、トラックやバスなど大型車両の殆どは前輪がドラムブレーキになっている。
※UDの新型と過去に三菱ふそうではディスクブレーキを採用

大型車両なのにフロントブレーキまでドラムブレーキの理由は、コスト的な問題が大きいと思います。

ディスクブレーキは乗用車でも車検ごとにブレーキパットを交換しなければいけませんが、ドラムブレーキのブレーキシューが極端に消耗するケースが少ない。

また走行速度は乗用車に比較して大幅な速度超過した走行をするケースが考えにくいので、ドラムブレーキの最大の欠点である放熱性が悪ことによるブレーキの効きが悪くなることが少ない。

ドラムブレーキは独特な効き具合

ブレーキの効きは事故を未然に防ぐ上でとても重要な役割を担っています。

ディスクブレーキはブレーキローターにブレーキパットが当たる面積が少ないので効きは良くありませんが、低速から高速まで安定した効きというイメージです。
ただ低速で停車する寸前で少し伸びる傾向があります。

それに比較してドラムブレーキは自己倍力作用が働くので、少しブレーキを踏むと踏んだ分以上に少し遅れてから効くイメージです。

大型バスや観光バスなど初めて運転すると、乗用車ではエンジンの負圧を利用したマスターバックで踏む力を手助けしていますが、大型車両ではコンプレッサーの圧縮空気を使ったエアブレーキも相まって、ちょっと踏んだだけなのに急ブレーキを掛けたようにブレーキが効く傾向があります。

ブレーキの見た目

ブレーキの見た目は、大きなホイールの内側に大きなブレーキローターや色の付いたブレーキキャリパーが見えるディスクブレーキがカッコいいですが、基本的に山間部を除く日本の道路ではディスクブレーキは汚れる・メンテナンスが必要・コスト高なのでドラムブレーキの方が道路事情に合っていると思います。

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