業務用ドライブレコーダー 実際に取付けた機種の評価(日本製)

tomドライブレコーダー
https://www.youtube.com/watch?v=9qSBNnnoDkM

TOM通信工業 TM-V740A01

今日はちょっとマニアック過ぎますが業務用のドライブレコーダーについて解説してみたいと思います。

業務用のドライブレコーダーは一般用のドライブレコーダーと異なり価格が全く違います。

恐らく10倍ほどの価格差がありますね。

業務用と家庭用のドライブレコーダーは何が違うの?

一番大きな違いはセキュリティですね。

2018年に元モーニング娘の吉澤ひとみ容疑者が飲酒運転でひき逃げをして逮捕された事件

ひき逃げの瞬間映像がニュースやYouTubeで大量に放映されましたが、聞くところによると、業務用のトラックに設置されたドライブレコーダーの映像をドライバーが会社の承諾無に報道機関に売却して大問題になりました。

この他にもタクシーに乗車した客がその後犯罪を起こし、その映像もドライバーが報道機関に売却して懲戒解雇されたこともありました。

このように家庭用に販売されているドライブレコーダーは誰でも勝手にメディアを抜けば閲覧できるのです。

業務用ドライブレコーダーは暗号化されている

全ての業務用ドライブレコーダーが暗号化されているとは断言できませんが、多くの業務用ドライブレコーダーは閲覧・消去などドライバーが不都合な部分を勝手に修正・削除ができないことが一般的です。

このドライブレコーダーのSDカードに記録されているデータは暗号化されており、取り出し口は専用工具で一般的に取り出し不可能(しにくい)でSDカードを取り出しても専用ソフトで再生しないと暗号化されているので一般的に閲覧できない。

業務用ドライブレコーダーはココが違う!

今回ご紹介するドライブレコーダーは20台ほど取り付けた経験があります。

TOM通信工業さんのTM-V740A01という型番ですが、これは業務用として国土交通省認定の業務用補助金対象のドライブレコーダーです。

私がこのドライブレコーダーを選択した理由とは、やっぱり価格です。

業務用ドライブレコーダーなのに桁違いに安い上に自由度が高くてセキュリティもしかりとしている点です。

100%のこととは言えませんが、TOM通信工業って聞いたこと無いと思いますが、PanasonicのOEMとしての商品だったと聞いたことがあります。

tom1

ドライブレコーダー本体

ドライブレコーダー本体で記録媒体は32GBのSDカードとなります。

SDの取り出し部分には専用工具で無いと開かない作りです。

tom2

メインカメラ

基本は本体とこのメインカメラ(前方カメラ)のセットになります。

tom3

防水屋外カメラ

トラック・バスだとサイドミラーなど大きな車であれば死角になる部分に取り付けれます。

tom4

屋内カメラ

これはトラック・バスなど運転手の居眠りや脇見運転などを管理するためのカメラです。

tom5

室内ドームカメラ

バスや介護車両など乗客の状態を録画するカメラです。

本体セットとオプションで自由自在に

一般的にトラック・バスであれば車体が大きいため、交差点の巻き込み事故の記録などに左右のサイドミラーに取り付けます。

またバスや介護車両などは乗客の状態を録画したい!などの業務のニーズによって自由自在にオプションをチョイスでき、とても自由度が高い

記録できる項目が多い業務用ドライブレコーダー

このドライブレコーダーの大きな特徴は、メインカメラを除いて最大3台のカメラを自由自在に取り付けることができる。

そして最大のポイントは信号線記録が4本付いているのでブレーキ・ウインカー・ライト点灯・サイドブレーキなどに繋ぐことによって映像と共にどのタイミングでウインカーを出したのか?どのタイミングでブレーキを踏んだのか?

また車速センサーにも対応しているので、トンネル内などGPS電波が届かない場所であっても速度記録が行われている。
※自動パルス設定とタイヤ消耗での修正機能は付いておりません。

事故時にはとても重要となる項目まで自動で記録できることが大きなポイントです。
CAN(Controller Area Network)で管理された車両は、接続しても機能しない・エラー表示になります。

ドライブレコーダー TM-V740A01の良いところ

一番大きな特徴は用途によって自由自在に設定できるところです。
屋内・屋外と位置まで自由自在にカメラを設置できるところ。

業務用ドライブレコーダーとしての価格は様々なドライブレコーダーの見積を行ったが、この機種以外で一番安い商品と比較しても2倍以上の開きがあるほどリーズナブル商品

また信号線が4本あり、いつブレーキを踏んだのか? いつウインカーを出したのか?

裁判まで発展した事故時には非常に有利なデータを保有できることです。

ドライブレコーダー TM-V740A01の悪いところ

本体には音声記録できる機能はあるが、マイクは付いていないので別途購入

本体の配置する時には水平の最大角度が決まっており、斜めに付けると感度が狂い正確でなくなるため、設置の制限がる。

記録媒体が最大32GBなので、カメラを増設すればするほど記録時間が短くなるため、時間を伸ばそうとすると低画質の記録になってしまう。
※32GBの容量は少し時代遅れの少ない容量

SDカード入れ忘れ、SDカード消耗による警告音はなし。
逆に正常作動している時にACCオンでピッピッと始動音が鳴る。

設置は専門店など技術レベルがある程度無ければ取付は無理
※電気系統に加えて、屋外カメラ設置は車体に穴あけ加工・防水加工が必要

総論

業務用だけあってドライブレコーダの作りや強靭性は高く、信頼性は高い。

家庭用ドライブレコーダーでは記録できないブレーキのタイミングやウインカーのタイミングまで記録できる部分は非常に評価が高い。

個人の乗用車にも設置しようか?
と選択基準の候補に入るドライブレコーダーであった。
※乗用車に設置するのであれば運転席・助手席の下に本体を設置しないといけない。

乗用車レベルの社用車であれば十分過ぎるほどの機能で業界の助成金が出るのであれば導入する価値は高い。

コメント

タイトルとURLをコピーしました