前をよく見て運転しなさい!
私の母親が務めていた工務店の創業者が会長で息子さんが社長という役職でした。
母親から親子なのに全く正反対というほど性格が異なる。という話を聞かされていました。
創業者の会長は、とても慎重派で母親を乗せて車の運転をする時は会話も無く、運転に集中するタイプでした。
家族や孫がが車で出掛ける前は必ず「よく前を見て運転しなさい!」と口煩く言っていたそうです。
息子の社長は、楽観主義者で母親を乗せて車を運転している時は絶えず楽しい会話をしながら、よそ見をするタイプで、いつも車を運転中に片手で髭剃りを持って髭を剃りながら運転するタイプでした。
事故の確率は
さて、両極端な親子の運転ですが興味深いのは車を壁に接触させる・交差点などで事故を起こす・速度違反のネズミ捕りに引っ掛かる。
全て慎重派の会長なのです。
母親は工務店の経理をしていましたが、会長の車は修繕費ばかりで、いつも車はキズだらけ。
社長の車は定期的な点検以外の修繕費はゼロに加えて車にはひとつのキズも無い。
運動神経の違いではない
通常、慎重派である会長の方が事故もなく車もぶつけないと思われるのに真逆な理由は、会長の発言にあります。
運転する時は、「前をよく見て運転しなさい!」これこそが、あなたは事故を起こしなさい・車を接触させなさい!
という真逆の呪文なのですね。
見ないでいい場所は見ない!
車の運転で見ないといけないのは、前だけではなく自車の周りであり、そしてリスクの高い場所なのです。
リスクの高い場所は前方だったり、後方だったり、右側目だったり、、左側面だったりします。
ハンドルを真っ直ぐの状態であれば一時的には前だけでいいかもしれません。
しかしハンドルを切ったり、近くに車両がいる場合などは前方でなく側面などにリスクが高まります。
初心者や運転が不慣れな人は前ばかり見ているから事故を起こしたり、接触させたりするのです。
煽り運転される人
煽り運転は危険な運転として法律で禁止されていますが、煽り運転されるドライバーが気付いていないだけで「前しか見ていない運転」をしている可能性があります。
私も何度か煽り運転されている光景を見る機会がありましたが、高速道路の追い越し車線で制限時速以下で走行していて煽られている。
煽り運転されたドライバーは煽り運転する方だけが悪いと思っていますが、道路交通法で追い越し車線は追い越す時だけ通行していい区分なのに追い越し車線を走行し続けていること自体が法律違反なのです。
特に運転が不慣れな人は左側を走行していたら煽られないのに、敢えて右側を走行し続けている。
確かに左車線は停車中の車などで右側の方が運転しやすい気持ちも理解できますが、右側は基本追い越し車線です。
前しか見ていない運転は下手なままになるし、煽られる危険性も高くなります。
運転は前だけでなく、周りを見ることで運転は劇的に上手くなります。
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